まいにちまいにち

日々を摘む。

臭い部屋で寝た夜 瀬戸内旅行1日目

今日から瀬戸内旅行。移動の多い旅になる。

旅の記録を時系列で書くと文章としては悲惨なものになりそうだ。

でも半ば備忘録だしあれもこれも書いておきたいと思う。エッセイストじゃなくてよかった。

 

◆東京

お昼頃に適当にみつくろった宿に電話。最悪、確保できなければ明日の出発になる。

相部屋のドミトリーに泊まろうかと思ったが電話の対応が怖くて勇気がしぼんだ。

宮之浦港近くの新しめの宿はどこも満室か2名から。

瀬戸内国際芸術祭はまだ2日後からなのにすでに賑わっているのか。

3番目の候補だった古い民宿を押さえたので、今日出発することになった。

 

移動は寝台車で行こうと思っていたが、寝不足で群発頭痛が起こると困るので、

新幹線で岡山まで行き、ローカルの宇野線に乗り換えて宇野、さらにフェリーで直島入りする。

 

岡山は遠かった…。ただただ座っているのってつらい。お尻力が試される。

岡山駅では宇野線のドアが手動ボタン式であることに密かに興奮を覚えながら宇野へ。

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宇野では天気雨に降られ、交番の軒先を借りて地元のご婦人と談笑した。

フェリーに乗ったのが18時半頃。約20分で直島についた。国内なのにひたすら遠かった。

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◆直島

宮之浦港にある赤いかぼちゃを撮影しながら、なんと女子っぽい「アート」かと感慨にふける。

直島のシンボルでもあり、いまや概念的には女子っぽい旅のシンボルでもあり…。

しかし、同じアホなら踊らにゃそんそん。めいっぱい楽しむ。

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臭い部屋に荷物を置き、夜も開いているカフェ シナモンで直島カレーと直島ビールをいただき、

大竹伸朗の作品でもある銭湯「I love(ハートマーク)湯」へ駆け込み行水。

貸し切り状態で21時まで堪能できた。

ちなみにシナモンは民宿もやっているが、電話で満室と断られていた。清潔そうだった。

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宿の近くのセブンテン(22時で閉まる)でビールとおつまみ、朝食を買って臭い部屋に戻った。

ここでいう「臭い部屋」は「臭い飯」のような比喩ではない。

納豆のような強烈な臭いがおそらくカーペットから立ち上っている。

が、本当の敵は臭いではなかった。エアコンをつけると肺がしめつけられるように痛む。

手拭いを口に巻いてマスク代わりにしたがカビの胞子は容赦なく肺を攻撃する。

 

全ての宿のクチコミにはアレルギー持ちの人体実験結果を載せるべきだと思う。

明日はベネッセハウスに泊まるという希望だけを胸に泣きながら寝た。